百島に、きのこ工房があります。観光施設でも体験農園でもない、島で暮らす人たちが日々動かしている、本物の生産の場所です。

ここで育ったきのこは、島の人たちの食卓へ届き、ヒトツルの料理にも使われています。

青紫の光の中で、きのこが育っています

百島きのこ工房の生育室。青紫のLED照明の下、棚に菌床が並ぶ全景
生育室の棚。青紫のLED照明の下で、きのこが育ちます。

生育室の扉を開けると、あたり一面が青紫の光に包まれています。これはきのこの生育を促すためのLED照明。科学的な合理性から選ばれた色ですが、その光景はどこか幻想的で、生き物が育つ場所の静けさがあります。

青紫のLEDライトに照らされた菌床のきのこ。波打つひだが鮮やかな紫色
ひだのひとつひとつまで、鮮やかな紫色。

おがくずから、2〜3ヶ月かけて

針葉樹のおがくずを、数年かけてあく抜きしたもの。これが菌床の原料になります。

原料は、針葉樹のおがくず。それを数年間、雨ざらしにしてあく抜きし、白くなったものを使います。そこに11種類の栄養体と深層水を加え、撹拌機で30分以内に混ぜ合わせる。この配合は、工房を運営する社長のオリジナルです。

百島きのこ工房の撹拌機。培地を均一に混ぜ合わせるための機械
撹拌機。水分量と時間が品質を左右します。

混ぜ合わせた培地を袋に詰め、高圧で圧縮して菌床を作ります。その後、無菌の接種室でマイナス8度まで冷やし、翌日菌を接種。培養室に移して2〜3ヶ月、じっくりと膜を張らせながら活性化させます。

百島きのこ工房の生育室の棚。多数の菌床が整然と並ぶ全景
培養室の棚。かつてはこの室内だけで3,000の菌床が育っていました。

芽が出るその瞬間も、丁寧に

菌床の縁から芽を出し始めたきのこのアップ。収穫前の初期段階
芽の出始め。このあと冷たい水を与えて、成長を促します。

菌床の端から小さな芽がのぞき始めたら、冷たい水を与えて刺激を与えます。これが「びっくり水」と呼ばれる工程。きのこの成長に合わせて、毎日の手仕事が続きます。

島で作り、島で食べる

百島のきのこは、生と乾燥の2種類を作り、品質ごとにランク分けして販売しています。主に島の住民の方々が購入し、島の食卓に届いています。

ヒトツルの料理にも、この工房から届いた食材が使われています。どこで、誰が、どうやって作ったかが見えるきのこ。産地を知っているからこそ、食べるときの味が違います。

百島きのこ工房で収穫間近の菌床。ひとかたまりにぎっしりと実ったきのこ
収穫を間近に控えた菌床。ひと株にぎっしりと実ります。

島には、こういう場所があります。

観光地でもなく、インスタ映えを狙ったわけでもない。ただ毎日、丁寧に作り続けている場所が、この島にはある。

百島に泊まって、島の中を少し歩いてみてください。見えてくるものが、きっとあります。

百島に、泊まってみませんか。

食材の持ち込みOK。島の空気の中で、自分たちのペースで過ごせます。 きのこ工房の食材を使った料理も、ヒトツルの食卓でお楽しみいただけます。

ご予約・空き状況を見る → 📍 広島県尾道市百島町513 / 尾道港から高速船25分